【朗報】行政書士試験記述式対策【決定版】

行政書士

(本日のコンテンツ)(最新更新)2024年05月13日05時
1 少なくとも30点は狙える。
2 必要、かつ、これで足りる。
3 蟻の歩みではありますが…

2024年05月13日現在の行政書士試験記述式対策は、次のとおりです。

1 少なくとも、30点は狙える。

まず、下表を見てもらえば分かりますが、細かな文句(おそらく4点~6点の世界)はあるものの、明らかな悪問(ごっそり20点の危険)は、54問中3問しかありません。

令和2年度、令和3年度のように悪問が連続したこともありますが、今は落ち着いていますし、悪問対策も、ある程度は、明らかになったので、少なくとも、記述式で30点は狙えます。

とはいえ、受験後の精神衛生の問題もありますから、記述式以外で180点の目標は目標として堅持しながら、記述式で30点以上は上積みしていきましょう。

年度 44型式 備考 45型式 備考 46型式 備考
2023 条文 判例 条文
2022 条文 判例 判例
2021 条文 条文 条文 悪問
2020 条文 条文 悪問 判例
2019 条文 条文 条文
2018 条文 条文 条文
2017 判例 判例 →条文 条文
2016 概念 条文 悪問 判例
2015 概念 と条文 条文 条文
2014 条文 判例 →条文 条文 不成立
2013 判例 条文 小悪問 条文
2012 概念 と条文 条文 条文 遺留分
2011 概念 条文 条文 小悪問
2010 概念 と条文 条文 弁済代位 判例 →条文
2009 概念 と条文 条文 判例
2008 条文 判例 条文
2007 条文 条文 条文
2006 条文 条文 条文

(注1)54題中、概念型は6題(うち4題は+条文型)、条文型は36題、判例型は12題(分類は出題時点)
(注2)概念型は行政法にしか出ておらず、悪問は民法にしか出ていません。
(注3)細かい文句は、色々ありましたが、詳しくは、リンク先の記事を読んでください。

2 必要、かつ、これで足りる。

御参考までに、過去記事「行政書士試験の合理的な攻略法について」のリンクを貼っておきます。また、詳しくは悪問のある年度のリンク先の記事を読んでもらえればいいのですが、悪問が出た際の対応案の概要は、次のとおりです。

⑴ 社会実態無視型(令和3年度のタイプ)

現場では、「社会実態からすれば、条文単純適用では、妥当な結論が導けないので、きっと判例型なんだろうけど、その判例が分からない。」と思って苦慮するタイプです。

実際は、判例なんてなくて、単に条文を当てはめるのが正解なのですが、現場では、そんなこと分かりませんから、私のように、「きっとこれが判例だ!」と自らのリーガルマインドを信じて解答する(最悪の対処法。多分、零点)のではなく、単に条文を当てはめましょう

本当に判例があるときは、条文どおりだと、激低採点になるでしょうが、零点よりはマシですし、判例なんてないときは、極めて疑問ですが、満点です

⑵ 重畳適用型(令和2年度のタイプ)

令和2年度の記事を見てもらえばわかりますが、絶対、満点の取れないタイプです。

このタイプに当たった場合、自らのリーガルマインドに沿って、どちらか一方の解答にしてしまうと、外れたときの被害が甚大です。(下手をすると零点)

そこで、無理やり、複数パターンの解答を40字に詰め込むことになりますので、満点は望めないでしょう。分かってはいるだけに、ある意味、一番悔しいパターンです。

⑶ 作問過失型(平成28年度のタイプ)細かなミスは、他の年度にもあります。

作問者側に国語能力がなく、出題の意図が表現されていないせいで、受験生が現場で大混乱するタイプです。(リリース前の検査で気付けよと、小一時間…)

ある意味、最も対処の難しいパターンで、こんなとき(出題の意図が分からないとき)は、平成28年度の解説にも書きましたが、「どうせ問題が悪問クソなんだから、大したこと訊いちゃいないんだろう。」と開き直って書けることを書くしかありません。一番対処の難しい、一番嫌なパターンです。

なお、平成23年度や平成25年度のように、問題そのものは悪問でなくても、おそらくは採点に使用されているであろう解答が不適切なときもあります。(令和4年度も解答例1は誤りだと思いますが、解答例2は正しいので、正解者が増えるだけで実害なし。)

とはいえ、20点丸ごとの被害にはなりませんし、正しい解答で、取れるだけ取っていきましょう

このように見ていきますと、択一対策をきちんとやっていることが、大前提ではありますが、全過去問を読むにしても18記事(54問)しかありませんから、条文に、じっくり当てはめているところとか、判例のマーク箇所以外なんかを飛ばして読み進めてもらえれば、2~3時間で、行政書士試験記述式対策は、完了するでしょう。

必要、かつ、これで足りる。

と思いますが、それでも心配という方は、次の記事を参考にしてください。

3 蟻の歩みではありますが…

上の表からも分かりますが、記述式は54題中36題が条文型(圧倒的に条文型)で、択一式も同傾向なので、とにかく条文は、しっかり点検しておきましょう

とはいえ、一問一問、六法を引くのは、正直、手間だと思います。

5年間で300問、多岐式、記述式、一般常識なんかもあるので、単純に5肢を掛けるのでは合わないでしょうが、ザクっと計算しても、1回まわすだけで、300×5=1500回も六法を引くことになります。仮に、1回引くのに30秒かかるとすれば、1回まわすだけで、12.5時間。3回まわすと、その3倍もかかるのに、この時間は、当然、得点アップにはつながりません

いずれ司法試験を受験する方であれば、六法は、論文試験の最大の味方なので、「引き負けないよう、練習してください。」としかいいようがないのですが、特に、そんな予定のない方にとっては、条文は、教材に書いてある方が時短になってよろしいかと思います。

ところが、私の知る限り、全ての問題集の解説において、根拠条文の条番号は書いてあっても、条文そのものは書かれていません。現在、蟻の歩みではありますが、根拠条文そのものの書かれた解説(教材)をリリース中です。

それでは、今後とも、家内安全を第一に、無理のない範囲でお取り組みください。

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